巨人菅野智之投手(30)が球団史上初となる開幕投手からの12連勝を達成した。

6回104球を投げ4安打1失点9奪三振の快投で、球団では38年春スタルヒンを抜き、球界では04年岩隈久志(近鉄)に並んだ。

初回こそ打者2人で先制を許したが、2回以降は走者を出しても追加点を与えなかった。4回2死一、二塁では堂林を3球三振。5回には無死二、三塁のピンチを背負ったが、好調大盛を141キロのフォークで空振り三振。続く田中広からは150キロ直球で連続三振を奪い、最後は鈴木誠を150キロ直球で右飛に仕留めた。

「立ち上がりに失点をしてしまいましたが1イニングずつ丁寧に投げることはできたと思います。(5回走者を置いてから)自分自身でもよく粘ることができたと思います」と手応えを口にした。

前回登板の22日広島戦では125球を投げ、8回3失点の熱投も、9回に守護神デラロサが追いつかれ、12勝目は持ち越しとなっていた。降板後には「調子自体は良かったです。失点した回は甘くなってしまったことと、配球の面でも反省するべきところがあったのでしっかりと修正したい」と課題を口にしていたが、この日は広島打線を1点に封じた。負けないエースが歴史に名を刻んだ。

▽巨人松原(3回に同点打) 1打席目と守備がふがいなかったので、何とかしたかった。追いつけて良かったです。次につなぐ気持ちしかなかったです。

▽巨人若林(2本の適時打。4回の適時三塁打について) 長打を意識した中でボールに逆らわない打撃ができました。いい追加点になって良かったですし、菅野さんを援護できて良かったです。