DeNAの“超ミラクル逆転優勝”の可能性とは-。残り30試合で迎えた一戦で敗れ、手痛い3連敗を喫した。3戦ぶりに戦列復帰したオースティンが10号2ランで一時、勝ち越し。2点を追う6回には佐野の15号ソロ、戸柱の4号ソロで同点に追いついた。打線は粘りを見せたが、8回に石田がビシエドに決勝3ランを食らい競り負けた。

ラミレス監督は「なかなか投打がかみ合わなかった。試合としてはいい試合をしている。連敗のあとに連勝がある。投打さえかみ合えば必ず、連勝ができると思う」と振り返った。

優勝マジックを21まで減らしている首位巨人とのゲーム差は14・5。DeNAは残り29試合を29連勝でシーズンを終えた場合、勝率は6割1分7厘になる。巨人が残り33試合で16勝17敗を下回った場合のみ、勝率が上回る。2位阪神の存在も考慮すれば、極めて厳しい状況だということは言うまでもない。逆に4位中日に0・5ゲーム差まで詰められている。

ラミレス監督は「終わったことはどうにもできない。しっかりと準備をして明日、必ず勝ちたいと思います」とした。コロナ禍で開幕が遅れ、セ・リーグはCSがない異例のシーズン。98年を最後にリーグ優勝から遠ざかっている。現状はリーグ最長ブランクになっている。下克上のない今季は、日本一への道は「98年以来の-」しかない。