阪神高山俊外野手が意地の一撃を放った。不調のサンズに代わって、「6番左翼」で8月11日DeNA戦以来の先発。

4点リードの7回1死一、二塁。堀岡の初球内角速球に詰まりながらも右前に運んだ。加点適時打を「打つことができてよかったですが、もっと早い打席から打たなければいけなかったという悔しさの方が強い。そこは反省したい」と振り返った。

4回は無死三塁の勝ち越し機で空振り三振。それだけに適時打の直後は苦笑いで首をひねった。矢野監督も「あの1本じゃダメでしょう。ハードチャンスで、自分で引き寄せる打者になるのが俊の目指しているところ」と辛口。16年新人王には爆発的な働きを期待する。今季は不振で2軍生活が長い。コロナ禍で1軍ナインが大量抹消されて、9月25日に緊急昇格。一大事で存在感を示した。