リーグトップの10勝を挙げる楽天涌井秀章投手(34)が自己ワーストタイの1イニング4四球を与えながら、6回2失点と試合を作った。

初回は3者凡退で立ち上がるも2回から5回までは毎回走者を背負った。それでも、要所をしのぎ、5回に1点の先制点をもらった。

だが、6回。1死から日本ハム近藤に10球粘られ四球。続く王柏融に中越えの同点適時二塁打を許した。すると2死二塁から樋口、代打中田に連続四球。満塁から代打渡辺にも押し出し四球を与え、勝ち越し点を与えた。1イニング4四球は14年8月28日オリックス戦以来、6年ぶり2度目の自己ワースト。1試合6四球は18年4月12日西武戦以来2年ぶり。それでも続く西川を中飛に抑え、傷口を広げなかった。

118球を投げ、今季16試合目で13度目のクオリティースタート(6回以上自責3以下)を達成。「自滅です」とコメントしながら、試合を作った。

三木監督は「粘り強く今日もしっかりゲームを作ってくれた。やっぱりいいピッチャーですよね。満塁の時の逆転された後のところ。あそこでずるずると3、4点目となることが多いところで、1点でも少なく粘れるというのがいい投手の1つの条件だと思う。まさしく涌井は球数もいっていたところで、何とか西川選手をああやってきってきたというところで、良く投げてくれた」と称賛。「欲を言えば先発なので勝ちがつけばというところ。何とか次回は涌井が頑張ってくれているので、援護ができれば」と話した。