Aクラス浮上へ、3年目右腕にG倒が託された。10日からの巨人3連戦(ナゴヤドーム)に、中日3年目清水達也投手(20)が先発する。8日は大野雄らとナゴヤドームでの投手練習に参加。エースから金言ももらい、ともに先発するロドリゲス、福谷と首位たたきに徹する。

練習開始前、清水は大野雄にぴったり寄り添った。「立ち上がりの話をしました。大野さんがよくインタビューで話されていますが、立ち上がりはダメなものと。悪いものだと思ってマウンドに上がりなさいと」。7日のヤクルト戦で6回無失点で8勝目を手にした先輩から、課題克服のアドバイスをもらった。

今季初先発した前回2日DeNA戦は初回につまずいた。先頭から連続四球。併殺打を挟んだが、さらに四球を続けた。初回を何とか1失点で切り抜けたが、結局4回3失点で降板。リーグ最多の8完投、同4完封をマークしている竜の大黒柱は、生きた教科書。絶好のチャンスを逃さず、質問を続けた。

「試合前のブルペンでの投球数の話もしました。球数のベストは1人1人違うから、早く自分のベストを探すこと」。さらに「試合とブルペンは別。ブルペンがいいから試合でもいいわけじゃない。その逆もある」と。エースのマンツーマン授業で3つの金言を授かり「とても勉強になりました」と喜んだ。昨季先発でプロ初勝利を含む2勝を挙げたが今季は0勝。昨季ナゴヤドーム初勝利を飾った同じ巨人戦で、20年初白星を目指す。【伊東大介】