投打かみ合った阪神が、DeNAに競り勝った。2-3の5回1死一塁で、大山がリーグトップに並ぶ25号2ランを放って逆転。1点のリードを最後まで守り抜いた。

矢野燿大監督の一問一答は以下の通り。

-試合を振り返って

矢野監督 取って取られての繰り返しの中で、継投もうまくいきましたし、その後の投手も粘ってくれました。まあでも、大山がね、やっぱりあの(5回の逆転)2ランが一番ポイントだと思います。

-大山の存在感は

矢野監督 もっともっと大きな存在になってもらいたいんでね。こちらの期待はもっと高いところにあるので。“これでいい”という感じではないですし、悠輔(大山)もそう思っていると思います。

-秋山の投球は

矢野監督 調子自体はいいかなと思っていましたけど。ちょっとね、ホームランホームランという形になってしまったところは、アキならもっと粘れるというかね。そういう投球ができる投手なので。でも状態自体は良かったと思います。

-6回は1死からの継投

矢野監督 3回り目になるところでてんびんをかけた時に、桑原の投球でしのぐという選択をしました。

-スアレスがリーグトップの20セーブ

矢野監督 本当に頼もしいですね。スアちゃんがいてくれていることで、何とかそこにつなごうと僕もそう思っていますし。ピッチャーもバッターもそう思っている。よくやってくれています。

-大山は去年と技術的に違う点は

矢野監督 去年までは打てるポイントが少なかった。今年は逆方向のヒットが多い。最後の打席も飛んだコースがいいと言えばそれまでなんだけど。調べてないから分からないけど、右方向へホームランを打てるのも、そんなに去年まで見なかった逆方向にも強く打てるし、球種的にも自分が狙ってないというか反応で打っているところもあるので、そういうポイントが増えてきているのが成長と思います。

-リリーフ陣が1点差の中で踏ん張った

矢野監督 一番緊張する場面でね。桑原もすごいあの2つのアウトは緊張するし、価値のある2つのアウト。その後のピッチャーも本当にね。エドワーズもすごくいいテンポで投げてくれたし、晋太郎(藤浪)もファンの人にも乗せてもらいながら腕を振って勢いが出てきたので、みんながいい投球をしてくれました。

-160キロリレー

矢野監督 やっぱり武器だと思う。今後見据えていけば、それに対する、対になるボール、カウントを稼ぐボールは絶対にいると思うし、長所は長所としてどんどん伸ばしていけばいいし、逆の球というのも求めていくべきところだと思う。

-1つ雨があったが、連戦が終わった

矢野監督 まあ本当にね。苦しいことも多いけれど、その中でよく粘ってくれている部分が多いし。もっと成長しないといけない部分も多いし、いろいろあるんだけど。結果が負けてしまうと、そういうふうに見てもらえない部分もあると思うけど、チームが1つになって戦ってくれているというのが、俺の中では一番うれしいというか。そういう手応えは持っています。