1軍初昇格したDeNA森敬斗内野手(18)が鮮烈デビューを飾った。4点リード8回に石田の代打で登場。巨人ビエイラの154キロ直球を捉え、左翼フェンス最上部に直撃する二塁打を決めた。もうひと伸びで本塁打という一打でプロ初打席、初スイング、初安打を刻んだ。二塁ベース上では巨人坂本から「『初ヒットおめでとう』という感じで声をかけてもらった。めちゃめちゃうれしかった」と喜んだ。1死一、二塁から大和の適時三塁打で生還し、初得点も記録した。

出番をベンチで待っていた時はドキドキだった。「打席に入るまでは、すごく緊張した」と明かし、「とにかくいつも通り。ファームでやっているように思い切りよく、結果は気にせずにしっかりと振っていければいいなと思って打席に立った」と振り返った。昇格即起用を決断したラミレス監督も「あれだけの結果を出してくれるとは思っていなかった。ボールをしっかりと見送って、ストライクを振って結果を出した。何かを持っているなという感じはします」とスター性を感じ取った。

一方で、もうひと伸びで二塁打がプロ1号本塁打になっていた事実もある。森は「打った瞬間は特に気にしていなかった。入ったらいいなと思っていたけど『いっただろ』というのはない。もちろん悔しさはあります。もう少し体重があったらなとか、もう少しウエートをやっていたらなと。反省して次につなげていきたい」と前を向いた。