ソフトバンクが西武を15安打11得点で圧倒し、新たなプロ野球記録を樹立した。10月6連勝締め。月間22勝(4敗1分け)で西武、中日、巨人の月間21勝を更新。工藤監督は「投手陣は前半で失点しない。打線が早い回で先制し追加点も取れる。相手が勝ちパターンの投手を出せない展開が多く、投打のバランスが良かった」と言葉も弾んだ。

10月は打率2割7分6厘、142得点、チーム防御率1・82で、今季チーム月別トップの数字。10日から12連勝で24日に1敗後は再び6連勝。27日の優勝決定後も負けなし4連勝だ。「優勝が決まっても日本一に向かって気を緩めることなくやってくれているし、若手もアピールしてくれている」。工藤監督は高い意識を持ち続けるナインをたたえた。両リーグ70勝一番乗りで貯金は30。勝負の10月を最高の形で終えた無敵のホークスが、仕上げの11月に挑む。【浦田由紀夫】

▼ソフトバンクが勝ち、10月は22勝4敗1分け。53年9月の巨人、54年8月の中日、02年8月の西武がマークした月間21勝を上回るプロ野球新記録となった。月間の貯金18も54年8月の中日(21勝4敗)、60年6月の大毎(20勝3敗1分け)、68年8月の阪神(19勝2敗)の各17を更新するプロ野球新記録。