西武相内誠投手(26)が今季限りで退団し、現役引退することが2日、分かった。8月以降は無期限対外試合出場禁止及びユニホーム着用禁止の処分を受けていた。緊急事態宣言中の4月にゴルフ場へ外出し、同僚の佐藤が運転する自家用車に同乗し、法定速度を超える速度違反が発覚したための処分だった。関係者の話によるとその後、現役を退くことを決めたという。

波瀾(はらん)万丈の野球人生だった。12年ドラフト2位指名を受け入団前に仮免許運転違反、14年に未成年の飲酒喫煙が発覚。やんちゃな素行の一方で、素材は比類なき可能性を秘めていた。昨季4月25日ロッテ戦で先発し、6回4失点で勝利投手の権利を得て交代。しかし、救援が打たれ初勝利を逃した。今季は1軍登板なし。明るい性格から、チーム内では愛されキャラだったが、8年間のプロ野球生活に終止符を打ち、ユニホームを脱ぐことになった。

◆相内誠(あいうち・まこと)1994年(平6)7月23日、千葉県柏市生まれ。千葉国際では2年春からエース。甲子園出場なし。12年ドラフト2位で西武入団。2年目の14年9月13日楽天戦でプロ初登板。通算21試合、0勝7敗、防御率10・05。14~17年まで登録名は「誠」。185センチ、75キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸590万円。