巨人育成ドラフト8位の2メートル長身左腕、札幌大谷・阿部剣友投手(18)が5日、札幌市内の同校で、指名あいさつを受けた。「和と動」と書かれた原監督直筆の書を柏田スカウトから手渡され「プロになるんだという実感が出てきた。しっかり頑張りたい」と気を引き締めた。

2メートル左腕は日本人歴代最長身。前例がないサイズも、柏田スカウトは「2軍には杉内、3軍には山口と左腕のスタッフがいる。心配せずに預けられる」。沢村賞、最優秀中継ぎなど実績十分の指導陣が控えており、阿部も「同じ左腕のコーチに、いろんなことを聞きたい」と心待ちにした。

育成8位からのスタート。はいあがるノウハウは、同じ北海道出身で、2年目の今季途中に育成から支配下登録された沼田(旭川大高)に学ぶ。「下でどういう取り組みをするべきか聞いて、早く支配下になりたい」。体重は100キロに増えた。「1月の合同自主トレまでに110キロにしたい」。さらにサイズアップし、ビッグな夢をつかみ取る。【永野高輔】

◆阿部剣友(あべ・けんゆう)2002年5月17日、北斗市生まれ。北斗大野小3年時に大野少年ダイヤで野球を始める。北斗大野中から札幌大谷に進み、1年秋に背番号18でベンチ入り。優勝した18年明治神宮大会では、準々決勝国士舘戦に先発し1回無失点。19年センバツでは2回戦明豊戦に先発し3回自責1。家族は両親と弟。好きな投手は大谷翔平。好きな食べ物は焼肉、好きなアーティストはOfficial髭男dism(オフィシャルヒゲダンディズム)。50メートル走6秒7、遠投105メートル、最速は142キロ。200センチ、100キロ。左投げ左打ち。