阪神藤川球児投手(40)が10日、引退試合となる巨人戦(甲子園)で現役ラストマウンドに上がる。甲子園で全体練習に参加した右腕は終始リラックスムード。最後の火の玉ストレートを心待ちにする虎党を思い、「ファンの方の気持ちを大切にしながら、現役生活を終わりたい」と心境を明かした。プロ22年の集大成。魂を燃やし、興奮と感動の最終回を演じる。

藤川の一問一答は以下の通り。

-各地のファンにねぎらわれて感じたことは

藤川 甲子園がまだあるので。それが全て終わらないと、今ここでは言えることじゃないかなと思っています。

-出番は9回の最後になりそう。9回に投げたいという思いは

そういうのって自分で決められるものじゃなくて。周りの空気だったり、そういうものが導いてくれるものだと思う。個人的には、自然体ですかね。

-最後まで直球勝負?

藤川 どうなんでしょうね。まだそんなことは考えてないです。

-150キロを見てみたいが

藤川 (新聞の)見出しが欲しそうですね(笑い)。マウンドではありのままの、その時の正直なことが結果として出る。自然に逆らわずにやってきたし、これからもそういう人生を送りたいので、明日もどうこう(したい)ということはないですね。

-引退を決めてからここまでの時間は早く感じた?

藤川 いや、自分の中では長かったですね。

-2軍で若手と接したり、いろいろなことがあった

藤川 タイガースにもう一度帰ってきてからは、ほぼ同じような動きだったと思うんですよね。だから、いつそういう形(引退)になってもいいと思っていたので。まあ、いいタイミングだったかなと。

-最後は数々の思い出がある巨人戦

藤川 その時の空気感であったり、そういうものを感じていただけたらなと思います。

-今日もエドワーズら選手に声をかけたりしていた

藤川 エドワーズとは、大統領(選挙)の話ですね。トランプがどうなるんやろなって、バイデンが勝ちそうな報道だけど、どうなんやろうねとか。

-明日は誰もが感動すると思うが

藤川 感動しようと思って、感動するものじゃないでしょう。みなさんの力で最後、野球選手の藤川球児で遊んであげてください。