ヤクルトは11日、都内の球団事務所で上田剛史外野手(32)藤井亮太内野手(32)田代将太郎外野手(30)に来季の契約を結ばないことを伝えた。

上田は関西から06年の高校生ドラフト3巡目で入団。今季は開幕1軍スタートで、53試合に出場し打率1割2分5厘だった。守備固め、代走だけでなくベンチを盛り上げるムードメーカーとしても、存在感を発揮。9月16日DeNA戦(神宮)では、左邪飛をネットに激突しながら捕球。宮出ヘッドコーチにおんぶされて引きあげた姿は、今季の印象に残る場面の1つだった。

藤井は、シティライト岡山から13年ドラフト6位で入団。内外野を守れるユーティリティープレーヤーで、今季10試合に出場し打率2割7分8厘。スタメン出場は4試合だけだった。イースタン・リーグは69試合に出場。打率2割6分1厘だった。

田代は、2度目の戦力外通告となった。西武を退団し、18年からヤクルトに加入。今季は46試合に出場し打率1割4分9厘だった。

ヤクルトが戦力外通告した選手は投手7人に野手3人が追加となり、計10人。現役引退した五十嵐、中沢、井野の3人を加えた13人の退団が決まった。

◆上田剛史(うえだ・つよし)1988年(昭63)10月2日、岡山市出身。関西では2年春から4季連続甲子園出場。06年高校生ドラフト3巡目でヤクルト入団。3年目の09年7月22日阪神戦で1軍デビュー。13年にプロ初本塁打、チーム最多の18盗塁とレギュラーの一角に。以降も代走、守備要員として通算797試合に出場し、345安打、9本塁打、109打点、75盗塁、打率2割3分6厘。180センチ、75キロ。右投げ左打ち。