日本ハム宮西尚生投手(35)が11日、来季クローザー兼任への意欲を示した。「7、8、9回、どこでもどうぞという感じ」。8月12日のロッテ戦(ZOZOマリン)では前人未到の通算350ホールドを達成するなど、セットアッパーが定位置。だが今季は守護神不在というチーム事情もあり、シーズン後半からは抑えも務めた。来シーズンもチームのために尽くす思いだ。

プロ入りから13年連続となる50試合登板を達成した今季、2勝1敗8セーブ、21ホールドで防御率2・05と、リリーフ陣の中でも抜群の安定感だった。「監督が使える選手というのが僕の理想の選手像なので。いかにすぐ対応できる、そこの選択肢を広げてあげられるのが僕の仕事だと思っている」と、まだまだ腕を振る覚悟だ。

新型コロナの影響で120試合に短縮された今シーズン。過密日程で中継ぎ投手陣への負担も否めない部分はあったが、ブルペンのまとめ役として「うちのチームだけがそういう状況じゃないので、それは全く言い訳にならない」と、リリーフ投手陣の底上げに課題を感じている。

来季プロ14年目。海外FA権を持つ左腕は2年契約の2年目を終え、今後残留交渉を行う。「年齢であったり肘の状態であったり、ここ数年波が激しいので、その辺の自分の体のコンディションと向き合いながらトレーニングに入っていきたい」。元中日岩瀬仁紀氏の持つ15年連続50試合登板にはあと2年。コツコツと準備を進めていく。