阪神矢野燿大監督(51)が12日、大阪市内の阪神電鉄本社で藤原崇起オーナー(68)にシーズン終了報告を行った。会見での矢野監督の主なコメントは以下の通り。

-この秋と来春、もう1度、鍛えたい部分、課題にしたい部分は。

矢野監督 エラー数が12球団トップ(現時点でワーストの85失策)というのは、改善されてない。去年から(課題として)残った部分になってますし、大きな全体の課題として残りました。そこにチーム全体で。誰か1人で頑張ったからといって減る数字ではないので、全員の意識、準備、気持ち、そういうものがあってこそ改善されると思う。チーム全体、もちろん僕たち、首脳陣の立場からもね、しっかりやっていきたいなと思ってます。あとのはもう1点取りたい、取れるところで点をとれなかったっていうところで、流れがどうしてもこっちに持って来れなかったっていう部分も僕の中あるんで、もちろんヒット、ホームランでかえす得点も大事な得点になるし、流れもこっちにくるんですけど、そうじゃなくて泥臭い1点というか、そういうものを、どう取っていくかという部分も僕の課題かなと思ってます。

-今年は開幕5カード連続ビジター、無観客試合の開幕。コロナとの戦い、難しさは

矢野監督 それはどこも同じですし、与えられたところでやっていくというのが僕たちの仕事。開幕がうまくスタートできなかったのも、課題として残ったと思いますし、コロナ対策もどこも、しっかりやっていこうという中で、出たことなので、その難しさに関しては、言い訳やそういうことにできないですし、どこも同じ条件、どこも同じもので戦った結果だと受け止めてます。

-徐々に入場制限も緩和されてきた。ファンへの思いは

矢野監督 今年だからこそ気づけたことというのはありましたし、ファンの皆さんが入ってくれる、それだけでも全然違いましたし、満員の甲子園というのをね、今年中、実現できなかったですけど、やっぱりあの満員で野球観戦やりたいな、みんなと一緒になって、やれたらな、また、声が大きく出せない中でもこっちがピンチになったときにはファンの皆さんが拍手で頑張れってやってもらえた部分では、応援してもらえるから、より大きな力を発揮できるというのも今年理解できた年になると思う。そういうものを自分たちの気持ちの中にしっかり刻みこんで戦っていく、またそれに気づけた年になったかなと思います。

-今年はコロナとの戦いもあり、中盤以降連戦も続いた。それを乗り越えての2位、トレーナーやスタッフを含めたチーム力の高さを感じた部分は

矢野監督 スタッフに関してはすごくよくやってくれていますし、そこにはいつも感謝しています。僕の中ではそこも含め、全員で戦うというのが本当のチームと思っています。スタッフみんなよくやってくれたと思っています。すべてのことが、コロナ対策に関しても、初めてのことが多かった中でも、いろんな協力をしてくれたことに関し、本当に心から感謝しています。