阪神矢野監督は選手に「挑戦」を訴えた。練習前の円陣での訓示内容を聞かれ、その一端を明かした。

「挑戦するとか、1歩前に出るとか。特にチームの課題としてエラーというのが出てますし。この練習で積極的ないいミスをすることが成長につながる。エラーしないことが一番になってしまうと、無難で成長がない。そういうところではエラーしないというのが一番じゃなくて、積極的にチャレンジしていくのが一番でやっていこう」

課題克服はもちろんだが、選手のプラスの能力を高めることにも重点を置く。井上新ヘッドコーチへの期待も言葉にした。

「チームのためになることを考えてやってくれる。気持ちも熱く、その中にユーモアも持ってやってくれるのがいいところ。盛り上げながら、厳しさという部分もチームには必要になってくる。そういうバランスを持ってやってくれたら」

就任2年は3位、2位と続き、3年契約の最終年となる来季、05年以来のリーグ優勝を目指すため、土台を鍛える。