高卒2年目の日本ハム田宮裕涼捕手(20)が3年目の飛躍へ、1軍仕様の心技体を身に着ける。

18日、2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で秋季練習に参加。1軍デビューを果たした今季は「いい経験が出来た。1軍のスピード感に付いていかないといけない」と1軍定着へのヒントを体感した。

4試合に出場。プロ初打席初安打を放つなど、7打席に立って3安打も「1軍のピッチャーは球が速い」。一方、守備でも「やっぱりランナーも足が速い」。ともに「速さ」に違いを感じ、対応できる力強いスイングと、武器の強肩を生かすための送球技術の向上などの必要性を実感した。

精神面でも「すごい打者がたくさんいて緊張感もあった」。1軍でも動じずにリードできる精神力の大切さも痛感。大きな経験値となった。

今月8日に開幕した「みやざきフェニックスリーグ」に参加していたが、軽度の右肘痛のため、15日に鎌ケ谷へ戻ってきた。現在はノースロー調整で、ハンドリングやブロッキングなど捕手としての技術力を上げる練習を中心に行う。「1年間、試合に出られる体力を付けたい」。来季ブレークへの礎を、この秋に深める。【木下大輔】