今季限りでの現役引退を表明した楽天青山浩二投手(37)が23日、楽天生命パークでオンラインでの引退会見を行った。

球団創設2年目の06年から楽天一筋15年。「今シーズンはチームの力になれなかった。その中で何とか最後まで力になろうと思ったんですが…。最後にけがをしてしまい、そろそろなのかなと覚悟しました。決断するまでは、15年やっていたので時間がかかりましたけど、15年もやれたと思ったら、すぱっと切り替えられました」と引退を決意した経緯を説明。「まだやれるかと聞かれればボールは投げられますけど、勝負の世界で通用するかと言われれば、自分でちょっと厳しいかなと思いました」と明かした。

15年間現役を続けられた理由には「野球が好きで、プロ野球選手にずっとなりたかったので、それが一番です」。改めて15年間を振り返り「あっという間でしたね。いろんな経験をさせてもらいましたし、最高でした」とすがすがしい表情だった。

◆青山浩二(あおやま・こうじ)1983年(昭58)8月12日、函館市生まれ。函館工から八戸大に進学し、大学通算20勝無敗の成績を残す。05年大学・社会人ドラフト3巡目で楽天に入団。09年に結婚。19年に生え抜きでは球団初の600試合登板達成。プロ通算625試合に登板し、42勝58敗45セーブ、159ホールド、防御率3・67。625試合の登板はプロ野球史上32位で、今季の現役では五十嵐亮太(ヤクルト)藤川球児(阪神)宮西尚生(日本ハム)に次いで4位。180センチ、80キロ。右投げ右打ち。血液型B。今季推定年俸7000万円。