DeNA梶谷隆幸外野手(32)が国内フリーエージェント権を行使することが25日、決定的となった。プロ14年目の今季は開幕から「1番中堅」でフル稼働。109試合に出場し、打率3割2分3厘で規定打席到達では自身初の3割超えで首位打者を争った。今季、権利を取得。申請期間は26日からで、近日中にも正式表明し手続きに入る。

06年の高校生ドラフト3巡目で入団。2軍で基礎を固めプロ8年目の14年に主力として142試合に出場した。脚力、パンチ力に優れ、高田繁前GMは「走れて、打てる。梶谷ほどの能力を持つ選手はなかなかいない」と高評価していた。年齢的な衰えはなく、今季は自己最高といえる成績。3年ぶり6度目の2ケタ19本塁打、3年ぶり5度目の2ケタ14盗塁をマークした。14年に39盗塁で盗塁王を獲得した韋駄天(いだてん)は健在だ。

残留交渉中のDeNAは、宣言残留を認めており、宣言が移籍に直結するものではない。一方で交渉解禁日を待って、複数球団による争奪戦は必至。14年間プレーしたDeNAへの愛着と感謝の思いは強い。同時にプロとして限られた時間の中でさらなる挑戦、成長への向上心は持ち続ける必要がある。権利を行使した上で去就を決断する。