阪神を退団し、オリックスに新加入した能見篤史投手兼任コーチが、12月、1月の自主トレなどでも選手に指導を行えることが10日、分かった。

野球協約第173条に「毎年12月1日から翌年の1月31日まで。監督、コーチが選手の指導ができない」と明記されているが、大阪・舞洲の球団施設で代表取材に応じた久保管理部長は「選手として(の活動)がメイン。(指導は)問題ありません」と説明した。

オリックスは若い投手陣が多く、経験豊富で実績十分の左腕は生きた教材。左腕の斉藤が「1軍で長くやっている方。何か確かな抑え方を知っていると思う」と話すように、早くも“弟子入り志願者”が出ている。阪神で実働16年、443試合に登板した左腕が黙々と練習に取り組む姿が、オリックスの底上げに一役買う。【真柴健】

◆野球協約173条(ポスト・シーズン)球団又は選手は、毎年12月1日から翌年1月31日までの期間においては、いかなる野球試合又は合同練習あるいは野球指導も行うことはできない。ただし、コミッショナーが特に許可した場合はこの限りではない。なお、選手が球団の命令に基づかず自由意思によって基礎練習を行うことを防げない。