DeNAは11日、国内FA宣言していた梶谷隆幸外野手(32)の退団が決まったと発表した。

巨人も同時に、入団の意向が伝えられたと発表した。今オフにFA宣言した選手は5人(他にDeNA井納、ヤクルト小川、ロッテ沢村、ロッテ松永)いるが、梶谷が最初に移籍決定となった。

梶谷は「14年間在籍した球団には本当に心から感謝しています。また、FA権を取得することができたのは、チームの皆さんのおかげだと思っています。ファンの皆さまには、良い時も悪い時も14年もの長い期間応援していただきありがとうございました。思い出としては、満員の横浜スタジアムで出場した際に盛大な拍手を送っていただいたことです。特に調子が悪い時であっても、代打での出場時にファンの皆さまから大きな声援と拍手を頂いたことは、とてもうれしかったです。本当に感謝しています」とのコメントを発表した。

梶谷は14年目の今季、長打力と確実性、脚力を高いレベルで併せ持つリードオフマンとして活躍した。109試合でリーグ2位の打率3割2分3厘、19本塁打、53打点、14盗塁をマークした。

今季の梶谷の年俸は推定7400万円で、DeNAの中ではBランクだったとみられる。Bランクはチームの年俸順で4~10位。FA移籍が成立するとDeNAは人的補償+年俸の40%(2960万円)か、旧年俸の60%(4440万円)を巨人に要求できる。

◆梶谷隆幸(かじたに・たかゆき)1988年(昭63)8月28日生まれ。島根県出身。開星(島根)で甲子園出場。06年高校生ドラフト3巡目で横浜(現DeNA)入団。14年に39盗塁で盗塁王。通算895試合出場で840安打、119本塁打、397打点、149盗塁、打率2割6分9厘。180センチ、88キロ。右投げ左打ち。既婚。今季推定年俸7400万円。