巨人岡本和真内野手(24)が、球団歴代2位のスピードで年俸2億円を突破した。 16日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、サインした。

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岡本は、弱肉強食のプロの世界を反骨心ではい上がる。シーズン終盤の10月中旬。本塁打、打点のリーグ2冠をひた走る中、自分へのいら立ちを口にした。「悔しいし、情けないです。自分に腹が立ちます」。開幕から本塁打を量産し、目標の40発も視野に入ったがペースは落ち、チームも負けが増え始めた。「僕がもっと打ってれば…」。現状に満足せず、飽くなき向上心を力に変える。

エース菅野も、岡本からわき出る反骨心を感じた1人だ。昨年、岡本のイメージを「高卒で1位で入って、いろんなことを言われてきただろうけど、『なにくそ』って気持ちではい上がった。反骨心が半端無いと思います」と表現した。「ビッグベイビー」「2代目若大将」。周囲から愛されるキャラクターも魅力の1つだが、22歳シーズンから3年連続30本塁打超えの裏側には、心の強さがある。【久保賢吾】