日本ハム加藤貴之投手(28)が16日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、300万減の年俸5400万円でサインした。「球団の方にも、いろいろ聞きましたし、納得してハンコを押させてもらいました。来年もどこでも投げますということを伝えました」と話した。昨季は、これまでになかった役割をこなしたことを評価された「ショートスターター査定」で2200万円増だったが、今季も「同じです」と同様の査定だったという。

今季は28試合登板(7先発)で4勝2敗、防御率3・26だった。開幕ローテーション入りし、先発としてシーズンをスタート。その後は3度のショートスターターや中継ぎ、ロングリリーフなど多彩な役回りをこなしたが、7月下旬から8月上旬にかけては2軍で再調整。シーズン投球回は昨季の92イニング(26登板)から58イニング(28登板)と数字を落とした。

加藤は「成績自体は、よかった方ですかね。まあ、普通か…」と振り返り、来季へ向けては「1年間、1軍に入れていないので、そこを耐えれるような体を作りたいと思います」。走り込みを中心とした自主トレで、来季はシーズンを通して難役を全うできる体作りを目指す。(金額は推定)