明大の新主将に就いた丸山和郁主将(3年=前橋育英)が、理想の主将像に広島森下暢仁投手を挙げた。24日、東京・府中のグラウンドで年内の練習を終えると「暢仁さんみたいに、プレーや姿勢で見せていきたい。理想のキャプテンです」と意気込みを語った。

今秋リーグ戦終了翌日、田中監督から主将に指名された時は「正直、できるのかなと思いました」。今年の主将を務めた公家や、昨年の主将を務めた森下に報告した。森下からは「周りから助けてもらいながら、何とかなる。頑張れ」と激励されたという。

森下の姿を間近で見ていた。イニング交代時、マウンドからすぐに下がらず、ベンチ前で野手を出迎えていた。「(中大の)牧さんや(早大の)早川さんも、ジャパン(大学日本代表)で森下さんのそういう姿を見たと聞きました」。大学の垣根を越えて伝わるキャプテンシーを、自らも受け継ぐつもりだ。

練習収めの24日は午前6時に練習開始。恒例の両翼ポール間走30本(15往復)で締めた。7時40分に全員が走り終えると、丸山は「無になって走りました」と笑顔で振り返った。

50メートル走5秒8の俊足外野手。進路については「小さい頃からプロ野球に憧れてました。一番高いレベルで野球をやりたい思いが強いです」と、プロ志望を表明した。大学ラストイヤー。背中で引っ張り、チームの優勝と自身の未来を確かなものにする。