ソフトバンク工藤公康監督(57)が「栗原三塁」で5年連続日本一を狙う。2021年(令3)新春、さらなるチーム強化策として「栗原に三塁手をさせる」と明言。

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ソフトバンク栗原陵矢捕手が「三塁コンバート」に早くも意欲を燃やしている。ホットコーナー本格挑戦に向け、準備は万全だ。「とにかく、そこはしっかりとやらないと、と思っています」。ブレークした昨季は外野中心にプレーしたが、すでに三塁用グラブも用意した。中村晃とともに励む長崎での自主トレでも、打撃強化に加え三塁の守備練習にも徹底して取り組む考えだ。「晃さんも一塁の守備を練習されるでしょうし、三塁もしっかりやりたいと思っています」と力を込めた。

昨季は捕手登録も主に内外野で118試合に出場。打率2割4分3厘ながら17本塁打、73打点はともに柳田に次ぐチーム2位の数字をマーク。巨人との日本シリーズでは全4試合に「5番右翼」で先発出場。第1戦で先制2ランを放つなど計7安打、4打点の活躍でMVPに輝いた。自慢の打撃力を武器に不動のサード松田宣とのレギュラー争いに臨む構えだ。

経験もある。少年野球時代は捕手転向するまで遊撃手だった。「レベルは違いますが、ショートをやっていたので」と不安はない。今季から新加入した小久保ヘッドコーチの存在も栗原の背中を押す。「小久保さんも来られますし、しっかり頑張りたい」。7年目を迎えた栗原が“新天地”を切り開く。【佐竹英治】