ソフトバンクのドラフト3位、牧原巧汰捕手(18=日大藤沢)がバットにこだわって、打撃職人を目指す。10日から福岡・筑後市のファーム施設で始まる新人合同自主トレを前にした9日、ドラフト2位笹川吉康外野手(18=横浜商)とともに、室内練習場で約300球のティー打撃を行った。7日に入寮し、連日バットは振っている。「腕をしっかり動かしてスイングすることを心がけてます」と声を弾ませた。

打てる捕手として期待されている。高校2年夏の神奈川大会準々決勝。横浜スタジアムの左翼へ放った満塁本塁打のVTRを見た工藤監督から「逆方向への打撃は魅力」とお墨付きをもらっている。現在は85センチ、880グラムのバットを使用。「バットにはこだわりたい。今、形としてはグリップから芯までまっすぐなイチローさんが使用していたようなバットを使っています」。ホークスの先輩が使っているバットにも興味津々。「柳田さん、中村晃さん、長谷川さんのバットをさわってみたい。どんなバットが楽しみです。今はどんなバットが自分に合っているか分からない。いろいろ見てみたい」。ホークスが誇る「打撃職人」のバットを参考に、自分のバットを作り上げていくつもりだ。

高校時代から、フリー打撃では金属ではなく木製バットを使って練習してきた。「いずれプロでやるつもりだったのでずっと木製でやってきた」。打てる捕手をアピールして、ホークスの「打撃職人」の仲間入りを目指す。【浦田由紀夫】