侍ジャパン稲葉篤紀監督(48)が巨人残留となった菅野に今夏の東京五輪での活躍を期待した。10日、札幌市内にあるモエレ沼公園で行われた籍を置く日本ハムのイベントに参加後、取材に応じた。今オフのメジャー移籍を断念した菅野について「こういう状況になったということで…」と気持ちを察した上で言った。

稲葉監督 もちろん日本のエースですから。(東京五輪メンバーの)候補に入ってきます。

巡り合わなかった縁が、ついに結ばれるかもしれない。17年の監督就任以降は菅野の招集がかなわなかった。18年日米野球は万全の状態での五輪出場を見据えて、へんとうの手術のため出場辞退。19年プレミア12はコンディション不良で未招集だった。それでも現在の実力はもちろん、17年WBCでの活躍なども踏まえれば、ソフトバンク千賀とともに2枚看板そろい踏みも視野に入る。

仕事始めとなったこの日はリレハンメル五輪ノルディックスキー複合団体の金メダリスト阿部雅司氏(55)と共演。「力をもらった」と金パワーも注入した。「なかなか『オリンピック』と大きな声で言えない状況が続いています。でも、やるという方向ではいるので準備をしっかりしていきたい」と気を引き締めた。【木下大輔】