オリックスのドラフト3位来田涼斗外野手(18=明石商)が、地元・神戸の街を思いやった。

阪神・淡路大震災から26年たった今も、1月17日は特別な日。「朝からテレビを見て、追悼の番組がやっていた。実際、僕は体験していないので、お母さんから聞いたことしか理解していない。本当にいろいろな方々の支えがあって、ここまで神戸の街が復活したというのが、一番聞いたことです」。

震災発生当時は生まれておらず「お母さんは長田(区)生まれ。災害がひどかったという風に聞いていて、ビルが崩れ落ちたり、悲惨だったと聞きました」。幼稚園で見た「高速道路の半分が崩れて、バスが(道路から)乗り出している状態」という映像が、脳裏に焼き付いたという。

95年のオリックスは「がんばろう神戸」を合い言葉に一致団結してリーグ優勝を果たし、96年には日本一となって震災で傷ついた人々を勇気づけた。プロの世界に飛び込む18歳は「まだ自分の実力だけでは感動を与えられないと思うので、どんどん練習して、感動を与えられるような選手になりたいと思います」。決意を新たに、関西に夢を届ける。【真柴健】