日本ハムのドラフト1位伊藤大海投手(23=苫小牧駒大)が上々の手応えで新人合同自主トレ第3クールを終えた。

19日、千葉・鎌ケ谷の室内練習場で3度目のブルペン入り。初めて捕手を座らせた本格投球を、栗山監督らが視察する前で行った。「緊張感もありましたけど、それ以上に自分がどういう段階まで来ているかの確認作業がメインなので」と自分のペースを崩さず、フォークやスライダーも解禁しながら26球を投げた。

肝が据わっている。初めて栗山監督の前での投球も「そこを気にして、どうにかなるようじゃダメ。自分のやるべきことの見極めと、それに対してどれだけ集中して取り組めるか」と言い切る。この日は先輩の上原や井口が同じ時間帯に投げていたが、ペースは乱されなかった。「自分は自分。周りの空気にのまれない。そこは自分に心配もしていないです」と頼もしい。

投球練習後は「どのくらいの時期に、いい状態に持っていくのか心配があった」と栗山監督に先を見据えた質問を投げかけた。すべてはシーズンで活躍するための逆算。トレーナー陣とも相談しながら、今後は遠投を多めに取り入れて徐々に状態を上げていくプランを練る。「自分のやるべきことをしっかりできたことが(栗山監督への)アピールだったかなと思います」と初の御前投球を振り返った。【木下大輔】

◆伊藤大海(いとう・ひろみ)1997年(平9)8月31日、北海道鹿部町生まれ。鹿部小2年から野球を始め、鹿部中では函館東リトルシニア所属。駒大苫小牧2年春にセンバツ出場。16年駒大進学も17年苫小牧駒大に再入学。2年春からリーグ戦出場し、4年秋にはリーグ優勝、防御率0・55で最高殊勲選手。18、19年侍ジャパン大学代表。20年ドラフト1位で日本ハム入団。176センチ、82キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸1500万円。

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