ロッテのドラフト2位・中森俊介投手(18=明石商)が9日、沖縄・石垣島キャンプでプロ入り後初のブルペン投球を行った。

すがすがしい表情でブルペンを引き揚げた中森は「今日の投球というのをベースに、これからもっといい球を投げられるようにやっていきたいなと思います」と振り返った。

ワインドアップで15球、セットポジションで6球の計21球をリズミカルに投げた。投球前には美馬らのブルペンを見学した。「常に低めを意識されている投球であったり、捕手の構えたところに、その周辺にずっといっている印象でした」。同じように、初ブルペンとは思えないほど制球は安定した。中溝ブルペン捕手のミットをしっかり鳴らし、自身も返球を甲高い音でキャッチ。いい空間を作っていった。

入団前はブルペン投球を続けていた。入団後は一転、控えた。チーム方針もある。吉井投手コーチは6日に「去年の横山、佐々木と一緒で、高校時代の体の使い方が絶好調になるまで待ってる状態ですね」と話していた。神経と筋肉の合致を待ち、この日を迎えた。

11日の紅白戦では、中森以外のルーキー投手全員が投げる予定だ。じっくり鍛え、シーズン開幕後のイースタン・リーグでの実戦デビューに備える。

「早く実戦で投げてみたい気持ちもあるんですけれども、まだプロの体にもなってないですし、今はしっかり土台づくりをして、それからアピールできる場所で自分の投球ができるようにしていきたいと思います」。

今季15勝を目標にしても、焦るつもりはない。強い意志だけは忘れずに、この春は中森俊介の礎を築く。【金子真仁】

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