阪神ドラフト8位の石井大智投手(23=四国IL・高知)が矢野監督から勝利の方程式入りを期待された。

自身初の対外試合は、同点の9回に5番手で登板。緊張感もあったが、「マウンドに行ってからは切り替えて投げられたので良かった」と、12球で3者凡退。自信のある直球で2つのフライアウトを取り、右上手投げでは珍しいシンカーでゴロアウトを1つ。持ち味を十分に発揮し、結果と内容でアピールした。

指揮官は「だから石井は良いって! 本当に。度胸も良いし、球の質も良いし、面白い存在だと思う」と大絶賛。キャンプ2日目に新人3投手全員がブルペン入りした際にも「一番目立っていた」と評しており、さらに株価上昇。「勝ちパターンでも十分にあり得るぐらいのものになっていく可能性はある。1軍の枠とかそんなレベルじゃなく、そういうところまできてもおかしくないとオレは思っている」。勝ちパターンの言葉を指揮官自ら持ち出し、大きな期待を示した。

石井大は初の高専卒プロ野球選手で、独立リーグからドラフト全体の支配下選手で最後となる74番目で指名された苦労人。試合後も謙虚に「先輩方の投球を見ていると、まだまだ足りない部分が見えてくる。このキャンプを何が足りないかを見定める期間にして、日々成長できるように頑張っていきたい」と力を込めた。【奥田隼人】

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