西武の開幕投手筆頭候補・高橋光成投手が紅白戦で先発し、2回1安打無失点2奪三振で、大役を大きくたぐり寄せた。

春季キャンプ初の実戦登板。ブルペンで100球を投げ込んでマウンドへ上がった。紅白戦では打者7人に34球だったが、134球の“完投”を想定。「100球を超えてからいかに粘れるかが大事。疲れてくると引っかけやすいということが見えた」。スライダー、カットボールでの課題を発見した。

マウンドに上がる直前、南郷の空からあられが振る春の珍事に見舞われた。風も吹き荒れ、7・1度の気温にもかかわらず体感温度は真冬を感じさせたが「100球投げた後だったんで、もう体が熱いくらいでした」と、どこ吹く風。昨季は9回先頭打者で打たれ、達成間近でノーヒットノーランを逃した。「去年は去年。今年は今年。完投は5回はしたい」。昨季パ・リーグ最多完投数3(日本ハム有原)を超える数字に照準を合わせた。

3月26日の開幕戦先発マウンドに、辻監督は「何もなければ有力候補だからね」と託す可能性を示唆。実現すればプロ7年目で初めて。高橋は「チャンスがあれば投げたい」と見据えた。【栗田成芳】

▽西武金子(3回に左翼越え2点本塁打を放つなど2安打)「ホームランを狙っていく打者ではないですが、自分のスイングをしていい捉え方ができれば本塁打になるんだと確認できた」

西武担当のツイッターはこちら―>

西武ニュース一覧はこちら―>