阪神の矢野燿大監督がペナントレースを見据え、今キャンプでさまざまなオプションを準備している。この日のシートノックでは糸井が左翼に入り、矢野監督は「(糸井)嘉男自身も奪っていかないといけない立場の中、右翼を空けて待つことはないんでね。競争だよ」と説明した。糸井は17年の加入直後は中堅、その後は右翼を守った。左翼は日本ハム時代の08年10月1日楽天戦が最後で、通算でも33試合しか守っていないだけに、練習で慣れさせるしかない。

起用の幅を広げるのはもちろん、有事に備える危機管理の意味もある。腰背部の張りで別メニュー調整する大山は、フリー打撃中に昨季27試合守った一塁で自主的に練習。大山は「シーズン中にやる可能性が0・1%でもあればやっておくべき」と率先して取り組んでいた。また、昨季6試合で「2番捕手」で先発した梅野について、矢野監督は「オプションの中にはある」と今季の可能性に含ませた。柔軟な発想で戦力を最大限に生かす。

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