広島大瀬良大地投手(29)が19日、1軍のキャンプ地沖縄入りした。20日から始まる第5クールから1軍キャンプに合流する。

気持ちを新たに、エースは沖縄の地に降り立った。「体も問題なく、1軍に合流できるので、ワクワク感だったり、いろんな思いがあります」。昨年9月に右肘のクリーニング手術を行ったことで、プロ入り初めて春季キャンプを2軍で迎えた。

右肘の状態は良好で、キャンプ初日からブルペン入りするなどフルメニューを消化した。徐々に強度を上げ、14日にはフリー打撃に登板。最速146キロを計測し、平均球速も143キロだった。16日のブルペンでは137球を投げ込み「完投分をブルペンで投げました。先発で戻るなら、そこまでしっかりと確認しておきたいなと、僕自身思った」と、万全の状態で1軍に合流するための段階を着実に上がってきた。

2軍キャンプを過ごして得たものもある。「ファームで若い選手たちと一緒に練習することができて、僕自身、勉強できることもありましたし、いい時間だったなと思います。たくさんコミュニケーションを取れたのは良かったです」。投手主将として若手との時間を大切にした。

合流初日の20日にブルペン投球し、22日にはシート打撃に登板する予定。「しっかり体の状態をみながら、1つ1つ、みんなと一緒にやっていけたらと思います」。遅れてきた開幕投手大本命が、いよいよ1軍キャンプに加わる。【前原淳】