東都大学リーグ2部の国士舘大が20日、東京・町田市内の同校グラウンドで全体練習を再開した。

選手たちは2月上旬から自主練習を行ってきており、久しぶりのシートノックや打撃練習でも軽快な動きを披露。今秋のドラフト候補に挙がる池田来翔内野手(3年=習志野)も気持ちよく快音を響かせ、「体全体を使ったバランスを意識して、練習をしてきました」。変化球にもうまく対応し、逆方向へ打球を飛ばした。

昨秋は打率2割2分2厘と納得のいく結果が残せなかった。シーズン終了後は好不調の波をなくすため、数種類のトス打撃やロングティーでバランスを意識。2月上旬からの自主トレ期間は1日1500本以上を打ち込み、「振らされることがなくなり、逆方向へ強い打球が打てるようになった」と手応えをつかんでいる。

リーグ戦デビューした1年春は、いきなり打率3割5分4厘をマーク。2年春から不動の4番に座りチームを勝利に導いてきた。昨年は、コロナ禍で中止となった大学日本代表候補選手にも選ばれ、右の大砲としてプロ球団のスカウトから熱い視線が注がれている。

父はNTT東日本で活躍した真樹さん(47)。小さいころから、父親とともに野球に没頭してきた。「父が成し遂げられなかったプロ野球選手になって、父を越えたい」。今春のリーグ戦の目標には「打率3割5分、15打点、5本塁打以上」を掲げ、夢のプロ野球選手への扉を開ける。【保坂淑子】