日本ハムのドラフト1位伊藤大海投手(23=苫小牧駒大)が、また対応力の高さを示した。楽天との練習試合で対外試合初登板。マウンドに上がった7回は味方の失策も絡み2失点(自責0)したが、8回からはきっちり修正した。「2イニング目以降は力を抜いた中で、どれだけボールを走らすかを考えたことが、その後につながったのかなと思います」。3回2安打2失点。8、9回は無安打だった。

ノーゲームとなった13日の紅白戦は、雨でぬかるむマウンドに、クイックに近いフォームでバランスを保つなど工夫。この日も試合の中で修正能力を発揮した。駒大苫小牧の先輩・楽天田中将とは、ともに登板があり会話はできなかったが、関係者を通じ「会って、お話をしたい」とメッセージを伝え、近いうちに現実になることを願った。

順調にステップを踏む伊藤について、これまで守護神適性も見極めたいとしてきた栗山監督は「最後(9回のマウンドは)1点差で見たかったな」と後ろ髪を引かれながらも「いいイメージ、悪いイメージいろんなものが見えた」と目を細めた。

次回登板について伊藤は「イニングはもっと長くなると思う」と先発調整が本格化することを示唆。開幕ローテ入りへ「あくまでも野球を楽しむ中で自分を表現していきたい」と、独特の表現でアピールしていくことを誓った。【木下大輔】