阪神の怪物ルーキーに、待望の本拠地1号が飛び出した。5回2死二塁で広島スコットの甘いボールを強振。左中間に飛び込む2ランとなった。「打ったのはツーシーム。甘いボールをしっかり捉えることができて良かったです。この甲子園でファンの皆さんの前で初めてホームランを打つことができて良かった」。ドラフト1位・佐藤輝明内野手(21=近大)は地元の兵庫・西宮市出身。ホームランの瞬間、甲子園のスタンドからどよめきが起きた。オープン戦は2本目のアーチ。これで三塁打が出ればサイクル安打達成だったが、その後守備を交代し、4打席目はまわってこなかった。

第1打席には豪快な? ポテンヒットを放った。

2回2死走者なし。打席に入る前に2度スイングを確認しバッターボックスに立った。初球の内角球をファウル、2球目はボール。そして3球目の低め124キロ変化球をすくい上げると、打球は三塁ベース付近へ高くあがった。広島の三塁手矢野はファウルゾーンで球を追ったが、風でフェアゾーンへ。矢野は慌てて戻ったが間に合わず、三塁ベース横にポトリと落ち、内野安打となった。豪快なスイングが生む滞空時間の長い飛球に風も味方した。

前日9日には第1打席でタイムリーを放ち、鮮烈な甲子園デビューを飾っていた。

第2打席は、高めに浮いた108キロを引っ張り込んで右翼線へ二塁打を放った。

5回表の三塁守備では、1死走者なしから広島田中の弱い当たりのゴロに前進したがバウンドが合わず後逸。エラーを記録した。