阪神ジェリー・サンズ外野手(33)がドラフト1位佐藤輝明に嫉妬した!? 広島戦に「5番右翼」で先発。5回2死二、三塁で右腕スコットから左翼線に2点二塁打を弾ませ、代走小野寺を送られた。「強くたたくことを意識していた」と納得。仲間から拍手喝采で出迎えられたまでは良かったが、次打者の佐藤輝が甲子園初アーチを決めたことで状況は一変した。

左中間最深部への豪快弾に、観客はもちろんナインの注目も一気に規格外ルーキーのもとへ。「ちょっと自分的には悲しくなりました(笑い)。全部持っていかれた。みんな、自分が2点タイムリーを打ったのを忘れていたよ…」。ウイットに富んだコメントで笑わせ、後輩のメモリアルアーチを祝福した。

これでオープン戦出場4試合すべてで安打を記録。5、6日の敵地ソフトバンク戦で2試合連続本塁打を放った後も好調をキープしている。「開幕に向けて、どんどん上がっている。今年は(来日)2年目で少し慣れた面がある。そういう部分でもいい結果が出ている」。ここ3試合で2度目の右翼出場。マルテと同時先発の場合、開幕右翼スタメンの可能性も十分ありそうだ。【佐井陽介】