プロ10年目の巨人今村信貴投手がソフトバンク打線を封じ、初の開幕ローテ入りを決めた。

昨季の日本シリーズ第2戦で先発し2回途中4失点でKOされた因縁の相手に対し、5回3安打無失点の好投。3回2死一塁、中村晃にシュートを2球続け、バットをへし折って二飛に打ちとった。「リベンジしようという気持ちだけで臨んだ。がんがん攻めていこうと思っていた」と左打者が並んだ中軸に強気に内角シュートを多投した。

「1000球の約束」もローテ入りを後押しした。2月の春季キャンプで桑田投手チーフコーチ補佐と球数の目標に掲げて、1020球を投げ込んだ。「集中力、体力面もそうですけど、そういうところは少しは感じた」と球威を維持して5回、80球を投げ抜いた。宮本投手チーフコーチは「(ローテの)4、5番目に入ってくるような投球だった。当確にしましょう!」と明言した。