プロ野球独立リーグ、BC新潟は10日、ハードオフ新潟でキャンプ初日を迎えた。午前中は体力測定、午後からボールを使ったトレーニングをした。07年のリーグ開設、チーム創設と同じ歴史を歩む稲葉大樹内野手兼野手コーチ(36)は15年目のリーグを迎える。前人未到の1000安打にあと88本に迫るリーグの“レジェンド”は今季、チーム強化と安打製造を担う。

野手コーチを兼任する稲葉はキャンプ初日から大忙しだった。フリー打撃が始まると、二塁の位置について橋上秀樹監督(55)のノックを受け、終わると逆にノッカーに早変わり。打球の合間を縫って内野ノックを繰り返した。走塁練習、打撃投手もこなし、最後はケージで鋭いスイング。「コーチ、選手として出来ることを全力で手を抜かない」と話した。

昨季までの通算安打は912本。19年8月8日(対福島)に900本安打を達成して以来、安打ペースは鈍っているがコーチ兼任でも果敢に1000本の大台を目指す。「ワクワクしている。緊張感もある」という新シーズンへ、36歳の挑戦が始まった。【涌井幹雄】