先発左腕の軸と計算されていた阪神チェン・ウェイン投手(35=ロッテ)が開幕ローテーションから外れることが18日、確実になった。前日17日の教育リーグ・中日戦で6回途中11安打8失点。矢野監督が「最終決定はもちろんまだ」とした上で「チェンも昨日良くなかった。そういうところで(伊藤)将司もガンケルも入れようかなと思っている」と構想を明かした。

首脳陣にとっては苦渋の決断に違いない。左のエース格と期待されていた高橋が2月のキャンプ中に右脇腹を負傷。3月突入時には日米95勝のチェンを左の柱としてイメージしていた。ただ、7日の1軍ソフトバンク戦で3回8安打4失点。今回の2軍戦でも大炎上となり、当確させたはずの開幕ローテ入りを白紙に戻さざるを得なくなった。

指揮官はこの日、甲子園全体練習後に「ある程度はもう(ローテを)決めていかなあかんところに来ているから」と説明。チェンについては「ロッテで投げている時はいい状態だった。それぐらいに来ると思っているけど、現状はそこまでは来ていない」と続けた。長いシーズンを見据えた上で、まずは左腕の状態良化を待つ判断を下した。

紆余(うよ)曲折を経て、これで開幕ローテ6人が決定。ガンケルは21日のオリックスとのオープン戦を経て、開幕3戦目に向かう。ドラフト2位の伊藤将は14年岩崎以来7年ぶりの阪神新人開幕ローテ入りを決め、当初チェンの先発が見込まれていた31日広島戦(マツダスタジアム)での公式戦デビューが有力となった。3・26開幕戦から藤浪、青柳、ガンケル、西勇、伊藤将、秋山の流れで最終着地しそうだ。【佐井陽介】

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