ソフトバンクは広島に敗れ、6年ぶりのオープン戦1位を逃した。

前日まで並んでいた阪神がオリックスと引き分けたため、0・5差で2位。14試合で9勝3敗2引き分けで全日程を終えた。リーグ2連覇、5年連続日本一を狙う今季に向け、工藤公康監督(57)は「いいオープン戦だったと思います。できることを選手がやって、勝つこともできたので。負けそうなところを追いついたゲームもあった」と手応えを口にした。

キャンプは柳田、千賀という投打の柱がリハビリ発進。不安もあった中でのスタートだったが、開幕前に戦う準備は整った。両アキレス腱(けん)のコンディション不良を完治させた柳田はこの日、初回に3試合連続安打となる中前打を放ち、順調ぶりをアピールした。2月に来日したグラシアル、デスパイネも、すでに戦線復帰。昨季の開幕時は不在だった中村晃も元気で、野手陣はフルメンバーでシーズンに臨むことができそうだ。

投手陣も、エース千賀と昨季の開幕投手の東浜は開幕に間に合わないが、若手の台頭もあり、先発6枚がそろった。初の開幕ローテーション入りとなった7年目の笠谷は昨年、プロ初勝利を挙げたばかり。2カード目のオリックス戦(京セラドーム大阪)の初戦を任される見込みで、起爆剤としての期待も大きい。

この日は1点を追う9回に広島栗林を攻め、2死満塁の好機をつくった。敗れたが、指揮官は「今日も最後にいい攻撃ができた。開幕につながると思う」とうなずいた。【山本大地】

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▽ソフトバンク田浦(3番手で6回を3者凡退に) テンポ良く投球することができた。得意球のチェンジアップもよかった。この経験、感じたことを、今後の投球に生かしていきたい。