大卒6年目の板山祐太郎外野手(26)が攻守に活躍し、初の開幕1軍をもぎ取った。オリックス戦に「7番右翼」で先発。2回の第1打席で山岡の148キロ直球を振り抜き、右翼線へ三塁打を放った。「良い投手なのでそう簡単には打てない。真っすぐを仕留められて自信になった」とまずはバットでアピールした。

守備でも好プレーを連発した。1点を先制された直後の3回2死一塁で宗の右前打にチャージ。俊足で鳴らす一塁走者の佐野皓が三塁を狙ったが、ワンバウンド送球でアウトにした。6回は宗の飛球をフェンスに激突しながら好捕し「補殺であったり、球際をテーマにしている。そこは良い部分が出たかな」と持ち味を出した。

佐藤輝の加入でポジション争いは激しい。そのルーキーが欠場して代役で巡ってきた先発機会で今できることを示した。矢野監督は「全てのプレーに気持ちが出ている。何とか生き残っていくというのがすごく出ている」と絶賛し、開幕1軍を明言。キャンプを2軍でスタートしたが、オープン戦で打率3割3分3厘と猛アピールし、内外野をこなす守備も評価された。初の栄誉を得た板山は「チームが日本一になれるように、そのワンピースになれるように、自分らしさを出していきたいと思います」と意気込んだ。【林亮佑】

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