阪神ドラフト1位佐藤輝明内野手(22)が開幕2戦目の第1打席でプロ初本塁打となる1号2ランを放った。

「6番右翼」でスタメン出場。1回に連続犠飛で2点を先制し、なお2死三塁。1ストライクからヤクルト先発左腕田口の126キロスライダーをとらえると、中堅手も追うのをすぐにやめるほどの特大アーチがバックスクリーンに飛び込んだ。

「打った瞬間にいったと思いました。これでプロ野球選手としての1歩目を踏み出すことができたと思うので、これから1本ずつ積み重ねていけるように頑張ります」と、浮かれることなく落ち着いた佐藤輝らしいコメントを出した。プロ5打席目でついに初本塁打が飛び出した。

試合後はプロ初のヒーローインタビューへ。第一声は「こういった結果を出すことが出来て、とてもうれしく思います」。インタビュアーから自己紹介を促されると「新人の佐藤輝明です! 明日からも皆さんの前でいいプレーが出来るように頑張ります! よろしくお願いします!」と、よく通る声で話した。ダイヤモンドを1周した感想を問われると「最高に気持ちよかったです」と笑顔を見せた。

▼ルーキー佐藤輝がプロ初アーチ。開幕カードで本塁打を打った新人は16年戸柱(DeNA)以来でドラフト制後15人目。阪神ではドラフト制以前を含めて56年大津、69年田淵、01年沖原に次いで4人目。田淵と沖原はチーム3試合目で、チーム2試合目に1号は56年大津に並ぶ球団新人最速1号だ。新人で29本打って本塁打王に輝いた58年長嶋(巨人)の1号はチーム6試合目の4月10日大洋戦で、新人記録の31本塁打した59年桑田(大洋)と86年清原(西武)の1号はともにチーム2試合目。長嶋より早く、桑田、清原と同じチーム2試合目に1号を放った佐藤輝は何本打つか。