阪神の西勇輝投手(30)が「火曜日の男」としてフル回転する。30日広島戦(マツダスタジアム)で今季初先発。鳴尾浜で前日調整を終えると、チームの開幕3連勝を踏まえて意欲を燃やした。

「チームが良い流れで来ているし、週頭の火曜日から6連戦が始まるし先陣を切ることも大事。自分自身が長いイニングを投げて、残りの日を中継ぎがいい状態で投げられるいい環境が必要。リズム、球数、イニング数もしっかり自分の役割を果たせればいいかなと思います」

白星でチームに勢いをもたらすのはもちろん、週頭からブルペン陣の負担減を意識していく。先発ローテーションを火曜で守っていくと、今後の相手は巨人、広島、巨人と続く。昨季は広島戦で6試合に登板し、4勝0敗、防御率2・00で、巨人戦は5試合で3勝1敗、防御率1・77と相性がいい。毎週、頼もしい右腕で阪神の戦いが始まるわけだ。

昨季は秋山と並んでチームトップの11勝。春季キャンプはぜんそくの症状で離脱したが、実戦4試合で計14イニングを2失点と安定感をみせ「この1カ月で埋めることが出来た」とすっきりした表情を浮かべた。満を持して初登板に向かうエースに対し、矢野監督は「まずは勇輝が頑張ってくれるというのがうちの野球。勇輝自身もどんな場面でもどんな状況でも精いっぱい腕振って投げるというのはいつも言ってくれている」と絶大な信頼を置いた。

13年ぶりの開幕4連勝も懸かる一戦。フル回転を誓った背番号16の2021年シーズンが始まる。【林亮佑】

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