阪神はドラフト2位の伊藤将司投手(24)が巨人戦(甲子園)で7回1失点でプロ初勝利を挙げ、チームは今季初の4連勝を飾り、首位をキープした。2位広島とは1・5ゲーム差。矢野燿大監督(52)との一問一答は以下の通り。

   ◇   ◇   ◇

―一番の勝因は

そうですね、まあ伊藤将司のピッチングじゃないですか。

―どんな投球に映ったか

ルーキーなんですけど、あんまりルーキーということを考えさせないような、投球も性格もそうなんで。そういうところでは自信を持って送り出した。まあ“らしい”というか、本当に肝の据わった投球をしてくれた。

―攻撃面では積極的に走って点を取れた

打者もつながったし、走って動いて。目立たないが藤本コーチもいい判断をずっとしてくれている。思い切った走塁につながっているかなと思う。

―4番大山が2戦連続適時打

でも、まだまだもっと打ってほしいなと思うし、打てる球もまだあるだろうと思う。

―巨人に連勝

日々、前を向いて目の前の試合に全力で戦うことは変わらないが、2つ取れたのはプラスにもちろんなる。

―伊藤将は(4回に)犠打を決めたのも大きい

いやそれがね、すっごい大きい。あの流れでやっぱり二、三塁になって、近本やったら内野安打でも、もちろんバッテリーとしてはね、バッテリーミスでも1点となるから。追い込まれたけどよく送ったし、流れの中でも大きなバントやったなと思う。

―糸原はずっとゲームを動かしている

いや頼もしいよね。引っ張っても押っつけてもいけるし、作戦をやってもね、決めてくれるし。ほんとにケントが今引っ張っていってくれている。

―大山に練習中に声を掛けていたが

1点にこうボールを打ちにいくと、そこから曲がったり落としたりバッテリーはしていくわけで。だから、いいところで1点で捉えるというよりは、その幅を持たせないとダメだから。打ちたいから(体)全部がこう一緒に回っているというか。上と下って逆に回らないといけないんだけど、一緒になるから1点になっちゃう。そういうあたりを伝えた。

―佐藤輝は守備でいいプレーがあった

あれ難しい判断やしね。行きながらどうするかという球際のところでもしっかり捕れたし。今日はラッキーな安打も2本あったんで。シーズンに入ればどんな形であれ、安打というのは気持ちを押してくれたりすることになるんでね。そういうところでは結果的には良かった。本当に日々成長してほしい選手なんで。きっかけをいろんなところでつかんでいってくれたら。

―9回に石井大が最後、久々に投げた

そういう部分が大きいね。今日の勝ちの中では。(8回の)加治屋もいったん落ち着くと思うし、大智(石井)も開幕2試合投げてからちょっと投げさせるタイミングがなかったんで。そういうところでは今日のボールを見せてくれて、また抑え方の内容を見ても、またいいところにいけるなと。あいつ自身のバロメーターにもなったし、こっちとしてもそういう起用がまたできやすい投球を見せてくれた。この点差で使えたというのは今後の起用に対して、幅広くいけると。点差をつけてくれたからこそ、そういうところでいけた。俺としては大きいと思う。

 

阪神加治屋(8回に2番手で5日ぶりに登板して1回無失点)「前回(2日中日戦)の登板では先発投手(藤浪)の勝ちを消してしまっていたので、今日はなんとしても0点で抑えるという強い気持ちでマウンドに上がりました。最後は(佐藤)テルに助けられましたが、0点で抑えることができてよかったです」

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