阪神の4番大山悠輔内野手が今季初の3安打3打点で打線を引っ張った。初回に1点を先制し、なおも1死三塁で中犠飛。「いい流れを切らさずに、最低限の仕事ができてよかった」とサラリ。6回の6点を奪ったビッグイニングでは2死一、二塁から、鋭く三塁線を破る2点適時二塁打を放った。「点は何点あってもいいのでしっかり走者をかえすという気持ちで打ちました。(藤浪)晋太郎を援護することができてよかったです」と、キャプテンらしく頼もしかった。

8回にもこの日3本目の安打を放ち、今季初の猛打賞。開幕からなかなか調子が上がらず、前日8日まで2日連続で矢野監督から打撃指導を受けていた。開幕から自己最長の55打席ノーアーチが続いているが、今季最多の3打点と勝負強さを発揮。矢野監督も「悠輔も、これで吹っ切れると思うんでね」と一安心だ。

大山に引っ張られるように3番マルテは3安打2打点、5番サンズも1安打1打点と、今季13試合目でクリーンアップそろい踏みで打点を稼いだ。大山は昨季横浜スタジアムでは打率3割6分6厘、3本塁打、12打点と得意としている。相性のいい球場で、このまま復調する。【石橋隆雄】

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