ソフトバンクが、ダブルショックに見舞われた。6日の日本ハム戦(札幌ドーム)で左足を負傷したエース千賀が、9日に福岡県内の病院で専門医による再検査を受け「左足首の靱帯(じんたい)損傷」と診断された。復帰まで2~3カ月かかる見込み。今夏開催の東京五輪でも日本代表のエース候補と期待されたが、出場は絶望的になった。

両ふくらはぎのコンディション不良から復活し、今季初登板で投直を捕球した際に左足をひねった。チームとしても、千賀の長期離脱は痛い。工藤監督は「残念です。エースである人が戦線を離れるのはチームとしても大きい」とショックを隠さなかった。「みんなでカバーしてやっていくしかない。なんとか短い期間で復帰してくれることを祈り続けます」と、早期回復を心から願った。

エースの診断結果が発表されたのは、試合開始前の午後1時40分。「千賀ショック」を振り払うように、この日は序盤から7得点の大量リードを奪った。しかし、状況は暗転。先発の高橋礼ら投手陣が打ち込まれ、一時は逆転を許した。中村晃の同点打で負けはしなかったものの、引き分けを挟んだ4連勝を逃した。

2試合連続の引き分けは、11年8月5、6日の西武戦(西武ドーム)以来10年ぶり。指揮官は「打たれる時もある。そういう時に野手がピッチャーのカバーをする。プラスに捉えています」と、懸命に前を向いた。エースの穴も全員で埋めていく。【只松憲】

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▽ソフトバンク高橋礼(先発も5回を投げきれず、5失点で途中降板) 序盤はストライク先行で投げることができた。中盤以降はリズムが悪くなってしまい、攻めの投球ができなかった。7点も取ってもらったのに、中継ぎの方にも野手の方にも本当に申し訳ない。