侍ジャパン稲葉篤紀監督(48)が決意を情熱の赤で染め上げた。14日、オリンピック(五輪)開幕100日前となり、21年ユニホーム発表会見にオンラインで出席。従来のホーム用の白、ビジター用の青に加え、セカンドビジターとして初めて赤色の基調を採用した。同様のデザインを東京五輪を皮切りに侍ジャパンの全世代が着用する。

野球人生で初めて赤のユニホームに袖を通すことになる指揮官は「最大の特徴は紅(くれない)。私は赤が好きで燃えてくるものがある。情熱の赤、日の丸の赤でもありますし、重みも非常に感じる。この戦闘服を着て五輪で金メダルを取ることを最大の目標として全力疾走したい」と思いを口にした。

五輪へのロードマップも出来上がってきた。五輪初戦となる7月28日の福島・あづま球場でのオープニングラウンド初戦を控え、同24日に楽天、25日に巨人と強化試合を楽天生命パークで行う。コロナ禍で海外から代表チームを招くことができず、チームとしては19年11月のプレミア12以来となるNPB2球団との実戦で総仕上げする。いずれかの試合で“日の丸ユニホーム”が披露される。「いよいよ100日まで来た。なかなか世論も五輪モードにというのは難しいが、野球は金メダルを期待されている。しっかり取っていきたい」と限られた時間を過ごす。【広重竜太郎】