ロッテ打線が、鈴木昭汰投手(22)のプロ初勝利をアシストした。

ツーシームを効果的に操るソフトバンク松本の前に3回までは無得点も、打順2巡目に攻略。中盤3イニングに9安打を集め8得点し、試合を決めた。

3番中村奨吾内野手(28)が4、5、6回と3イニング連続で安打。打率も3割2分6厘まで上げた。「今日は何としても(鈴木)昭汰に勝たせてあげたい」と、リーグ打点トップの安田尚憲内野手(22)につなげた。安田は5回には5号2ランで応えた。

6番に入った角中勝也外野手(33)も味を見せた。2回にチーム初安打を放つと、4回2死三塁で先制適時打。「今日は鈴木の初勝利に向けて、それだけです」と引き締めた。難敵へ独特のアプローチで突破口を開くことも多い角中は、6回にも四球で出塁。直後に山口航輝外野手(20)の4号2ランが飛び出した。

職人肌のバットマンたちがこつこつと塁をにぎわせ、チームの未来を担うスラッガーたちが1発で返す展開。井口資仁監督(46)も「鈴木が投げる中で、打線が援護できていない試合が多かったので。とにかく積極的に打っていこうという話をずっとしていました。しっかりと機能してくれました」と理想の攻撃を喜んでいた。【金子真仁】