チェンから貯金ウイーク! 阪神チェン・ウェイン投手(35)が29日中日戦(バンテリンドーム)で移籍後初先発する。26日に1軍に合流して甲子園での投手練習に参加。偶然にも古巣相手のタテジマデビューとなり、日米通算95勝の左腕は静かに闘志を燃やした。

「8年間在籍していましたし、古巣、そしてバンテリンドームで投げることは少し不思議な気持ちもありますが、セ・リーグに戻って投げられることはうれしいこと。自分の力に変えて投げていきたい」

今季ロッテから阪神へ移籍。沖縄1軍キャンプでは、矢野監督から「15勝は計算している」と期待を掛けられたが、開幕直前の3月17日の教育リーグ中日戦(ナゴヤ球場)は大乱調で6回途中8失点と炎上。キャンプから状態が上がらず、ローテ争いから漏れて開幕を2軍で迎えた。「ファームではいい調整ができたと思っています。自分にとってはここからがスタートなので、チームにたくさん貢献できるように努力していきたい」。ウエスタン・リーグでは4試合に先発し防御率1・80と安定し、本来の投球が戻りつつある。

矢野監督も改めて好投を心待ちにした。「チェンからすると、開幕から外れたところがあるかと思うけど、ここからでも頑張ってもらうことは大事。またチェンもいるぞ、っていう姿を見せてほしいなと思います」。虎初勝利からゴールデンウイークは白星量産で、首位をがっちり固めたい。

存在感を見せる助っ人陣の姿にチェン自身も刺激を受ける。「外国人同士でも競争、刺激し合うことで、チームもさらに強くなると思うので、自分も結果を残してチームに貢献したい」。古巣に堂々と「タテジマのチェン」をお披露目する。【磯綾乃】

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